ニュージーランド在住のCampbell Kneale氏のユニット。周期的に湧き起こる霧を幾重にも重ねたその重厚なドローンは、誰の家にもあるがらくた、おもちゃ、壊れゆくはかない音から生まれる。その音は正体の見えない精神性の強い即興によるフリージャズであり、祈りを包み込むドローンであり、古代のフォークミュージックである。そしてそれらを全て包んでぐちゃぐちゃに歪めた麻薬の様．．．．．まるでスローモーションでBlackSabbathサウンドを再生したような。世界中の玄人筋から評価の高いニュージーランドのアヴァンギャルド・レーベルCORPUS HERMECTIUM、SONIC YOUTHのThurston MooreのレーベルEcstatic Peace等からアルバムをリリース、ニュージーランド国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパ等でニュージーランド・アヴァンギャルド・シーンの中核アーティストとして知られている。

本名Richard Francis、ニュージーランド出身。現在、東京在住。ギターによる即興演奏のバンド活動を経て、フィールドレコーディングと楽器等によるドローンサウンドを演奏するようになる。東京に活動の拠点を移してからのこの２年と半年間で徐々にスタイルを変え、１年前からは、録音・演奏器材としてPOWER BOOK G4を導入し、フィールドレコーディングした自然音と機械音を絡めたミニマルなエレクトロ・アコースティック・サウンドを展開している。時に変化しながらも、その音は私達の生活音に溶け込み静寂に変わって行くのである。